
「健康診断で“内臓脂肪が多い”と指摘された」 「最近、お腹周りだけが“社長の貫禄”みたいになってきた…」
そんな容赦ない現実に直面している40代男性の皆さん。20代の頃はラーメン大盛り+替え玉も余裕だったのに、今やカップラーメン1個で「太ったかも…」と不安になる。
これは、基礎代謝の低下と生活習慣のダブルパンチが原因です。特にデスクワーク中心で運動不足、さらに外食や晩酌が重なれば、内臓脂肪はあっという間に蓄積します。
とはいえ、いきなり断食や糖質ゼロ生活のような“修行”は続けられません。
この記事では、40代男性が「お腹を引っ込めつつ、人生も楽しむ」ための、無理なく続けられる3つの食事習慣を紹介します。
本記事は、40代男性向けの一般的な生活習慣改善のヒントをまとめたものであり、医学的な診断・治療を目的としたものではありません。体調に不安がある場合や、健康診断で異常を指摘された場合は、必ず医師や専門家にご相談ください。
なぜ40代男性は内臓脂肪が増えやすいのか?
基礎代謝の低下
人間の基礎代謝は20代をピークに下降線。40代になると、1日で消費するカロリーが おにぎり1個〜1.5個分 減るといわれています。
つまり、若かりし頃と同じノリで唐揚げ定食を食べても、中年になると「脂肪貯金」としてちゃっかりお腹に積み立てられるわけです。(※1)
ストレスによる過食や飲酒

40代は仕事も家庭も責任が重くなる時期。「ストレスで晩酌がやめられない」という方も多いでしょう。
しかし、アルコール(特に醸造酒)は血糖値を上げやすく、さらにアルコールの分解中は脂肪の燃焼がストップしてしまいます。
お酒が進むと「深夜のラーメン」を召喚しがちですが、これは脂肪増加要因の仲間をどんどん呼び寄せている状態です。
外食や夜遅い食事習慣

夜10時に食べるカツ丼は格別ですが、そのカロリーは中年になると消費されず、あなたのベルトの穴を確実に攻めてきます。
このように、現代の40代男性は「内臓脂肪ホイホイ状態」とも言える環境に置かれているのです。
40代の内臓脂肪対策:基本ルールは「血糖値コントロール」
内臓脂肪を減らすために、いきなり総カロリー計算を始める必要はありません。 40代男性がまず意識すべきは、カロリーよりも血糖値コントロールです。
なぜ血糖値が重要なのか?

食事で糖質を摂ると血糖値が上がります。すると、すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。
インスリンは、血液中の糖をエネルギーとして細胞に取り込む一方、余った糖を脂肪に変えて蓄える働きも持っています。
血糖値が「急激に」上昇すると、インスリンが大量に分泌され、脂肪の蓄積が加速してしまうのです。(※2)
筆者も以前は、牛丼を食べるときに「肉は最後の楽しみに♪」と肉をどかせて「ご飯だけ」を先に食べるという、血糖値爆上げの食べ方をしていました。今思えば、脂肪を自ら蓄積しにいっていたようなものです…。
血糖値をコントロールする3つのコツ
1.糖質を先に摂らない(ベジファースト)
野菜(食物繊維)→ 肉・魚(タンパク質)→ ご飯(炭水化物)の順で食べましょう。食物繊維が血糖値の急上昇を緩やかにします。
2.よく噛んでゆっくり食べる
早食いは血糖値が急上昇する最大の原因です。
タンパク質・食物繊維を増やす
筋肉の材料になるタンパク質と、血糖値の上昇を抑える食物繊維は、内臓脂肪対策の強い味方です。
【食事習慣1】外食・コンビニでも「太らない選び方」
40代のランチは外食やコンビニが中心、という方も多いでしょう。「外食=太る」と諦める必要はありません。「選び方」を知るだけで変わります。
丼より定食を選ぶ

牛丼やカツ丼は、ご飯(糖質)の量が多く、野菜(食物繊維)が少ないため、血糖値を急上昇させやすい代表格です。
一方、「焼き魚定食」や「生姜焼き定食」を選べば、野菜の小鉢や味噌汁も付いてくるため、自然と「ベジファースト」が実践でき、栄養バランスも整います。
揚げ物より焼き魚・蒸し料理

トンカツや唐揚げは、衣(糖質)が油(脂質)をたっぷり吸っており、高カロリーです。(※3)
選ぶなら、良質な脂質(DHA・EPA)も摂れる「焼き魚(サバ塩焼きなど)」や、カロリーを抑えられる「蒸し料理(蒸し鶏など)」に切り替えましょう。
コンビニは「サラダチキン+野菜入り味噌汁+おにぎり」

コンビニで唐揚げ弁当を買いそうになったら、この「黄金セット」を思い出してください。
- サラダチキン(タンパク質)
- 野菜入り味噌汁 or スープ(食物繊維・水分)
- おにぎり(炭水化物) ※お米なら、パンや麺より腹持ちが良い
一見物足りなそうですが、タンパク質と食物繊維を先に摂ることで、おにぎり1個でも意外な満足感があります。
【食事習慣2】晩酌をやめずに工夫する
「ストレス解消の晩酌まで奪われたくない!」その気持ち、よくわかります。お酒は「やめる」のではなく「賢く飲む」へシフトしましょう。
ビール ・日本酒→ ハイボール・焼酎へシフト

ビールや日本酒などの「醸造酒」は糖質が多めです。 一方、ハイボール(ウイスキー)や焼酎などの「蒸留酒」は糖質ゼロ。
同じ飲むなら、血糖値を上げにくい蒸留酒を選ぶのが賢明です。グラスに氷をたっぷり入れ、ちびちび飲むことで満足感も得られます。
つまみは「揚げ物 → 枝豆・冷奴・刺身」

お酒のつまみを「唐揚げ」から「枝豆」「冷奴」「刺身」に変えるだけで、脂質とカロリーを大幅にカットできます。
タンパク質が豊富な大豆製品や魚介類は、内臓脂肪対策中の最強の「おつまみ」です。
週2日の休肝日を設定

肝臓はエネルギー代謝を担う重要な臓器です。アルコールの分解で肝臓が疲弊すると(脂肪肝など)、エネルギー代謝が低下し、結果として太りやすくなります。
毎日飲んでいる方も、まずは週2日から「休肝日」を設け、肝臓を労わる時間を作りましょう。
【食事習慣3】夜遅い食事は「脂肪直行便」を避ける工夫を
仕事で帰宅が遅くなり、夜10時に食事…という日もあります。問題は「何を食べるか」です。
夜は炭水化物控えめ、タンパク質・野菜中心
夜は活動量が少ないため、食べたエネルギーは消費されにくく、脂肪として蓄積されやすい時間帯です。(※4)
遅い時間の食事は、ご飯や麺類などの炭水化物を控えめにし、タンパク質(豆腐、納豆、鶏むね肉など)と野菜を中心にしましょう。
どうしても小腹が空いたら「味噌汁やスープ」

夜中に空腹で眠れない時は、欲望のままにカップラーメンを開けるのは我慢。
「野菜やキノコ、豆腐を入れた具沢山の味噌汁」や温かいスープを試してみてください。よく煮込んだ野菜は消化も良く、温かい汁物で小腹は満たされます。
最低でも「寝る2時間前」までに食事を終える
寝ている間は、体も「省エネモード」です。寝る直前に食べると、エネルギーが消費されず、そのまま脂肪として蓄積されます。
可能であれば寝る3時間前、最低でも2時間前までには食事を終えるようにしましょう。
まとめ:40代の内臓脂肪は「小さな工夫」で落とせる

40代男性が内臓脂肪を減らすカギは、「厳しい制限」ではなく「小さな食事習慣の工夫」にあります。
- 基本は「血糖値コントロール」を意識する(ベジファースト)
- 外食・コンビニでは「定食」「焼き魚」「サラダチキン」を選ぶ
- 晩酌は「ハイボール」「豆腐・枝豆」で賢く楽しむ
- 夜遅い食事は「炭水化物オフ」、「寝る2時間前」が鉄則
無理な糖質ゼロ生活や断酒は三日坊主まっしぐら。大事なのは「続けられること」です。
内臓脂肪を減らせば、健康診断の結果が改善し、ベルトの穴もひとつ戻り、鏡の前で「お、ちょっとイケてる?」とニヤける未来が待っています。
さあ今日から、内臓脂肪リセット生活をスタートしてみましょう。
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